天津の海河文化広場は海河(中国を流れる大きな川)の西側、獅子林橋と金湯橋の間に位置し、有名な古文化街に隣接しているので、海河の沿岸の総合開発の重要プロジェクトのひとつになっています。
このプロジェクトでは主に水上に突き出したテラスとそれより下がった部分につくられたテラスの二つの部分で構成されています。テラスの高低差は3.5メートルあり、それらは段階で繋がっており、いくつもの高さの異なるテラスで構成されています。総面積はおよそ5万平方メートル、舗装された部分が7800平方メートル、木の床の部分が1782平方メートル、赤いレンガの部分が1139平方メートルあります。そして海河の沿岸には手すりを214メートル、2200個の照明装置を取り付けています。広場の設計は民俗情緒溢れ、素朴でかつ重厚な雰囲気を取り入れています。
古文化街を基に、現代建築の芸術風格と結びつけ、色とりどりの照明効果を利用することによって、伝統的な歴史文化と相まって新しいものを生み出しました。日中、広場のテラスでは、花々が一斉に咲き乱れ、草木が青々と茂り、噴水の水がふきあげ、ハトが飛んでいるといったまさにこの光景の柔らかな色合いと特殊な材料を取り入れることで、観光客に海河の穏やかで静寂な雰囲気を体感させることができます。観光客は正面から広場の全体の景観を楽しむだけではなく、実際にテラスの上では違った角度からこの都市の景色を空間的に観賞することもできます。夜になると、階段状に設置されているライトが連なって広場の周囲を囲む幕のようになり、光の滝のように流れ落ちます。明かりが水面に映り、河の真ん中で輝くようになります。そのときの海河は、ロマンティックで暖かく、安らぎのある雰囲気を醸し出し、鮮やかで美しい様相をしています。そして海河沿岸でリラックスした時間を過ごすことができます。
広場の周りには大型娯楽施設もあり、劇場、映画館、レストラン、スポーツジム、ショッピングなどを楽しむことができます。天津市の最もにぎやかな「不夜城」として、そして海河沿岸に輝く真珠ともいわれています。天津市民や観光客のナイトスポットになっています。