黄崖関長城は天津市薊県から北に30km離れている山々の中に位置しています。歴史の記録によると、黄崖関は薊州城を警備していた十八関所の一つで、一番堅固な関所と評価されています。556年に建築されました。明代の名将と呼ばれる戚継光は薊鎮を守っている時、再び自ら設計して改修したことがあります。黄崖関の東側にある崖の岩がほとんど黄褐色なので、夕日に当たると、極彩色に美しく輝き、「晩照黄崖」の美称があります。それ故に、黄崖関長城と名付けられました。
黄崖関は正関、水関、東西稍城、土台からなっています。正関は黄崖関の本体で、不規則なナイフの形をし、洵河の西岸に位置しています。城壁は周囲が890mで、面積が3.8万㎡あります。正関の中には城があり、城の中には村があります。村の通りは八卦の形をしています。南門の上に、「黄崖関」を書いてある玉の横額が嵌められています。北城壁がずっと東に続き、水関につながっています。水関は橋の下の空洞のような建築で、万里長城の中でも唯一の水関です。1996年、現存していた黄崖関はさらに破壊され、北城壁の玉石しか残らなかったのです。現在、黄崖関は観光スポットとして開発され、年に何十万人もの観光者がいらっしゃいます。
黄崖関長城の観光スポットには「黄崖夕日」、「二龍戯珠」、「雲海煙波」という三大奇観があり、雄大、険しさ、秀麗、古風の四大特徴を持っています。復旧された後の黄崖関長城はもともとの古風で雄大な姿を戻しただけではなく、新しい景観も加わりました。「八卦街」の中央提督公署をもとに、中国初の長城博物館が建築されました。他には、百将碑林と百家碑林と毛沢東詩文碑林を含める大規模な黄崖関長城碑林、百松園、竹刻堂、戚継光彫像などのスポットが加わりました。黄崖関口東側の八仙湖に八仙湖水上遊園地も建築されました。
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