済南料理(魯菜)
魯菜とは春秋戦国時代の斉国と魯国の料理で、秦漢時代に定着しました。宋代以後、魯菜は中国の北方の代表的な料理になり、中国八大料理の一つです。魯菜ではスープを重視し、美味しく新鮮なスープができてこそ美味しい料理が作れるといいます。特に「コンソメスープ」と「ミルクスープ」の作り方を重視しています。山東省の人は素朴です。彼らは心を込めて来客をもてなします。大きいお皿と大きい茶碗にたくさん料理を盛ります。料理の質と量を重んじます。孔子の「礼食思想」の影響を受けている山東省の人々は見栄を張るのが好きで、飲食のマナーを重んじています。
蒲菜炒肉
済南には広い大明湖とたくさんの川があります。蒲菜は澄んだ水と肥沃な土地に恵まれた済南だけに生育する野菜で、昔から有名です。蒲菜を主な材料にして蒲菜炒肉、蝦子炒蒲菜、奶湯蒲菜などいろいろな美味しい料理を作ることができます。蒲菜で作った料理は香りがよいので食べ飽きることなく、何度でも口に運ぶことができます。
草包包子
20世紀30年代に作られました。最初にこの肉饅頭を作った張文漢は素朴で実直なので、「草包」というあだ名があります。饅頭の皮は薄く、中はジューシーでとても美味しいです。現在では豚肉の饅頭など十種類ほどの饅頭があります。食べ切れなかったら饅頭をハスの葉で包んでテイクアウトできます。新鮮な緑のハスの葉で包まれた肉饅頭は香りもいいです。
糖酢黄河鯉魚
山東省の名物料理の中でも最高だと言われています。鯉は美味しくて栄養価値も高いです。済南は黄河の下流に位置し、良い地理的環境に恵まれた済南では鯉がたくさん捕れます。そのため鯉料理が有名です。
玉記扒鶏
「チキンを食べるならやっぱり玉記扒鶏店のもの」と言えば済南では誰でもわかります。この店が作ったパリパリチキンは鶏肉を味付けし油をかけて皮をパリパリにした鶏の丸焼きです。肉は歯ざわりが良く、皮はパリパリです。中はとてもジューシーです。手で簡単に骨を身が離れます。
亮亮ラーメン(リャンリャンラーメン)
亮亮ラーメンは済南の十大名物料理の一つです。「料理祭り」では何度も良い評価をうけています。美味しいラーメンに独特のスープで味付をしています。店が小さいのでいつもお客で溢れています。
九転大腸
九転大腸は済南市の伝統的な名物料理です。清代光緒年の時代、済南九華林酒楼の社長は豚の大腸を洗い、スパイスを入れたお湯で硬くなるまで煮、それから腸をいくつかに切り、醤油、砂糖とスパイスなどの調味料で味付をしました。これが最初の「紅焼大腸」です。この料理はとても人気で、次第に全国まで広がりました。
壇子肉
「壇子肉」は、清朝の頃に始めて作られたとされています。豚のあばら肉を使います。磁器の甕に肉と調味料などを入れ、とろ火でじっくり煮込みます。甕で肉を煮込んだので、「壇子肉」と呼ばれています。山東省では肉を甕で煮込むのが清代から流行っていました。